【ロシアIT】ロシアのVR/ARについてまとめてみた

皆さんこんにちは。テクノソリューションです。

VR/ARと聞くと、皆さんはどのようなもの思い浮かべますか? スマホゲームや、Play Stationなどを思い浮かべた人が多いのではないでしょうか?

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現在は、娯楽分野での活躍が目立っていますが、他にもネットショッピングや医療、ビジネスシーンなどでもVR/AR技術は活用できると言われています。

今回はロシアのVR/AR技術について、どのようなサービス・企業があるのかまとめていきたいと思います。

Cerevrum

Cerevrumは、ヴァーチャル空間で研修をすることができるVRプラットフォーム「Cerevrum」を提供しています。 ファストフードショップの「バーガーキング」や、ロシア版コストコこと「リエンタ(Лента)」、オーストリアの銀行「ライファイゼン銀行」などがシステムを導入しているそうです。

Cerevrumを用いたバーガーキングの英語研修

VRシステムでは、仮想空間で研修をするだけでなく、研修時間や研修状況を管理・分析することができます。 コロナ禍で研修等も難しくなっていますが、Cerevrumが1つの問題解決の糸口かもしれませんね。

Devar

Devarは、子供向けの教育的なデジタルツールを提供する会社です。また、それらを通して子供にインターネットリテラシーを教えることを目的に活動しています。 主に、AR技術を活用した教育用の本などを提供しています。恐竜や宇宙、人体などをテーマにしたものが大変人気です。画面越しではありますが、動く動物や、恐竜、微生物などを観察することができます。

Devarの人気なAR恐竜図鑑

DevarとCerevrumは、世界的なレイティングである「Jobs for the Future 2020」に選ばれています。今後の発展に期待できますね。

WayRay

WayRayは、ホログラフィックARを用いて窓をARデバイスに変えるツールを提供する会社です。ロシア生まれのスタートアップですが、スイスにメインオフィスを構えており、ドイツ、アメリカ、中国などでもサービスを展開するなど、すでにグローバルな活躍をしています。 WayRayはホログラフィックARを主に、自動車分野で利用しています。車のフロントガラスに、現在の車の位置や、スピード、地図や行先などを表示し、運転のアシストをしてくれます。他には、家の窓から見える景色を拡張するようなシステムもあります。

WayRayの自動車用ARナビゲーション

WayRayの活躍で、今後車の運転がさらに楽になると良いですね。

まとめ

ロシアにも多くのVR/ARサービスがあることがわかったのではないでしょうか。 また、娯楽だけでなく実生活やビジネスで役に立つサービスも多いことがわかったのではないでしょうか。

VR/AR技術はまだまだ発展途上です。今後、技術がさらに発展し、生活がより豊かになるのが楽しみですね。

参考文献

【ロシアIT】ロシア人によって作られた有名ソフトウェアをまとめてみた 第三弾

皆さんこんにちは。 テクノソリューションです。

今回は、ロシア人によって作られた有名ソフトウェアの第三弾として、主にJetBrains社に注目して紹介していきたいと思います。

1. JetBrainsとは?

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JetBrains

JetBrainsは、「プロフェッショナルなソフトウェア開発をより生産的で楽しいものにする」を目標に、統合開発環境プログラミング言語等を開発している会社です。 メインオフィスはチェコ共和国プラハにありますが、セルゲイ・ドミトリエフ (Сергей Дмитриев)、エブゲーニー・ベリャイエフ (Евгений Беляев)、ヴァレンティン・キピトコフ (Валентин Кипятков)のロシア人3人によって起業された会社で、ロシアととても所縁の強い企業です。 プラハを除き、ロシアのサンクトペテルブルク・モスクワ・ノヴォシビルスク、ドイツのミュンヘンアメリカのボストン・フォスターシティ・マールトン、の7つの地域に研究所があります。この中で、研究の中心を担っているのがサンクトペテルブルク研究所で、この研究所からは様々なサービスが生まれています。

2. JetBrainsの有名なソフトウェア

JetBrains社は様々なソフトウェアを世に出しています。今回はそれらの中でも特に有名な、Kotlin, IntelliJ IDEA, PyCharmについて紹介していきます。

1. Kotlin

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Kotlin

Kotlinは2011年7月20日にJetBrains社によってリリースされたプログラミング言語です(公式リリースは、2016年)。 Androidの開発言語ということもあり、Kotlinをご存じの方は多いと思います。 主に、JVMJava Vertical Machine)上で動作するプログラミング言語で、JAVAの資産を残したまま、モダンな言語で開発ができる等の特徴もあります。

Kotlinは、サンクトペテルブルク研究所に所属する、アンドレイ・ブレスラフ (Андрей Бреслав)、ドミトリ・ジェメロフ (Дмитрий Жемеров)の2人が中心となって開発されました。 JetBrains社がJavaで開発をする上でいくつかの不満点があった、プログラミング言語の開発に興味があった、という2つの理由からKotlinは開発されました。

Kotlinという名前は、Javaインドネシアの島の名前にちなんでつけられたのと同じように、フィンランド湾にある「コトリン島」から付けられました。

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コトリン島にある街クロンシュタットの教会

比較的新しいプログラミング言語ですが、今後のさらなる発展やコミュニティの活性化などに期待したいですね。

2. IntelliJ IDEA

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IntelliJ IDEA

JetBrainsと聞くと、IntelliJ IDEAを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。 IntelliJ IDEAは、主にJavaなどのプログラミング言語に対応した統合開発環境です。 初出は2001年で、約20年にもおよぶ長い歴史があるエディタでもあります。

IntelliJ IDEAには、有料版である IntelliJ IDEA Ultimateと、無料でOSSでもあるIntelliJ IDEA Communityの2つがあります。有料版は、最初の1年間は約6万円弱かかってしまいますが、Spring等のフレームワークが使える、JavaScript, TypeScriptの開発ができる、DBツールを使える等の大きなメリットもあります。

JAVA向けIDEには様々なものがありますが、IntelliJ IDEAの人気は最近高まりつつあります。皆さんも使ってみてはいかがですか?

3. PyCharm

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PyCharm

PyCharmは、PythonIDEです。ちなみに、JetBrains社は他にもPHP向けのPhpStromや、Goに特化したGoLandなどのIDEも提供しているのですが、無料版が存在するのは、前に紹介したIntelliJ IDEAとPyCharmの2つのみです。

PyCharmの特徴は、便利なコード自動補完機能や、リアルタイムのエラー・警告チェック、関数の検索機能など、とにかく開発のアシストが充実している点です。 また、IPythonにも対応しており、JupyterNotebookと連携し、PyCharm上からコーディングすることができます。

無料版のPyCharm Communityでも十分に快適な開発を行えますが、有料版であるPyCharm Professionalを使えば、Webアプリ開発やDBツール、リモート開発支援なども受けることができます。

開発業務を主にPythonで行っている方は、PyCharmを利用してみてはいかがですか。

まとめ

ロシア人エンジニアによって作られた有名ソフトウェアということで、今回(第三弾)は、JetBrains社に焦点を当て紹介をしていきました。

JetBrains社のサービスは、すべて「開発者がより良い開発を行うためのツール」であり、本当にディベロッパのことを第一に様々な製品を展開しているのだなと感じました。

また、世界的にもエンジニア輩出数が多いロシアだからこそ、生まれた会社でもあると感じました。

第一弾、第二弾はこちらから!

technosolution.hatenablog.com

technosolution.hatenablog.com

参考サイト

【価値観カード】「Wevox Values Card」が想像以上に良いツールだった

皆さん、こんにちは。テクノソリューションです。

突然ですが、価値観カードはご存じですか? 様々な価値観が書かれたカードのことで、ゲームをプレイしながら、自分の価値観について分析することができたり、他の人の考え方を知ることができたりすることができます。

テクノソリューションでは、2020年度上半期が過ぎる直前に、この半年間の事業活動に対して、自分たちを見直す機会を作る目的で、「Wevox Values Card」という価値観カードのオンライン版(無料)で遊んでみました。

1. 価値観カードとは

既に少し述べましたが、価値観カードとは、多種多様な考え方が書かれたカードのことです。 テクノソリューションで使った、Wevox Values Cardには、「喜び」・「経験」・「友情」等、89種類もの価値観が用意されています。 遊び方も1つではなく、テーマを設けたり、オリジナルの遊び方を考えたりと様々な楽しみ方があります。

今回は、テーマを「仕事をする上での価値観」とし、最もスタンダードな方法で遊びました。以下が、その遊び方の簡単な説明です。

  1. プレイヤーに5枚カードを配る。残りのカードは山札とし、場の真ん中に置く。
  2. 最初のプレイヤーは山札からカードを一枚引き、6枚の手札から最も自分の価値観と遠いものを捨て場に置く。
  3. 次のプレイヤーは、山札から1枚、もしくは、捨て場から1枚カードを取り、最も自分の価値観と遠いカードを捨て場に置く。山札がなくなるまで、プレイヤーを変え、手順3. を繰り返す。
  4. 山札がなくなったら、カードを公開し、なぜそのカードを残したのか等、自分の価値観について伝える。他の人が質問をすることも可能。

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Wevox Values Card Online プレイの様子

また、現在、Wevox Values Cardでは、無料のオンライン版がリリースされています。 テレビ会議システムで、社員同士が話をしながら、価値観カードで遊ぶことができます。 テレワークを行っている社員とリアルに会えなくても、オンラインで遊ぶことができるので、とても便利ですね。

2. ゲームの結果と感想

Wevox Values Cardの特徴は、結果を1つの画像として保存したり、シェアしたりできる点です。 その機能を使い、テクノソリューションのメンバーがどのような価値観を持っているのか紹介していきたいと思います。

1. 坂口さん

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今回のお題は「仕事における重要な価値観」ということでしたので、まず「健康」を選びました。何をするにも、健康でいることが大前提となります。 つぎに「ビジョン」を選びました。経営者として最も重要なことは、社会への貢献です。私達の仕事を通じて、社会にどのような便益をもたらすことができるのかを言葉として明確にする必要があります。従業員はもちろんのこと、顧客やパートナーにもご理解いただけなければ、貢献などできません。
3番目には、「プロフェッショナル」です。ビジョンを実現するためには、私たち個人としても、企業としても専門性が必要です。私たちは情報技術のプロとして、痒いところに手が届くサービスを提供していきたいと考えています。
4番目と5番目は、「信頼」と「感謝」です。人間社会は、この2つで成り立っていると言っても過言ではありません。相手を信頼し、相手からも信頼される。相手に感謝し、相手からも感謝される。ヒトとヒトとのつながりは、信頼と感謝から成り立っていると考えています。

まずは、テクノソリューションのリーダー、坂口さんでした。 社員を率いるという役職であり、その上で大切にしていることを選んでくださいました。 特に、「感謝」と「信頼」で人間関係が成り立つと考えているそうですが、確かにそうだなと、納得できるとともに、自分はちゃんとそうできているかと振り返る良いきっかけにもなりました。

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2. 渡辺さん

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同じ時間軸を仕事も家族も共有している。仕事も「家族」も自分で選んだものだから、どちらかを犠牲にしたくない。両立のためには「計画性」は必須と思われる。(もちろん計画の変更はありだが、あくまでも改善が前提)
自分の過去の仕事や業務内容は、常に新しいこと(業務内容、OSや言語、ハードウェア等全て)が短期間に変わることが多かった。そのような状況では、躊躇していては進めない。このような場合、行動を起こすために、「勇気」はきっかけ、「情熱」はモチベーション、「活性化」は風化を防ぐために必要なメンテナンスが必要と思われる。
「論理的」「知性」等、捨てるか取り入れるか迷うカードもあったが、「作業に紐付くこと」や「メソッドを表すもの」は部分的であるとして対象から外した。
個人的に<行き当たりばったり>は嫌いではないけれどそれはあくまで遊びの範疇。消費された時間を後で後悔しないための努力とは、先を見越して計画を立てることが前提だと思っている。どちらに舵を切るべきか、どちらに舵を切ったところで先が見えているわけでもないし、正解である保証もないのだから「勇気」を振り絞って飛び込むしかないわけで、それも家族のためであり、選んだ仕事への責任でもあると思っている。

開発チームのリーダー渡辺さんは、「家族」と「仕事」の両立を大切だと考えていることが良くわかりました。「計画性」がプライベートと仕事を両立するために必要であるとおっしゃっていましたが、開発業務をする上でも、計画性は大切だと思います。私は、計画を立ててもなかなかそれ通りに進まないことも多いので、今後、見習っていきたいと思います。

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3. 古橋さん

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まず、以下の3つを取り込んだアイデア(サービス)を考えることが世の中に必要なサービスに必要と考えた。
◯偶発性
 →周りの状況(現在発生している課題)を取り込める柔軟性
 →偶然な要素があったほうが面白そう。
◯貢献
 社会貢献にならないサービスは余り意味がない。
 世の中の役に立つものでないと実用化されても利用されない。
◯グローバル
 ITを利用する前提の場合、世界的な視点が必要。
上記の3つから創造したアイデアやサービスを実現するために必要な要素として下記を選択。
◯思考
 行動する前に下記を考える。
 ・どうやったら実現できるか、成功率が高くなるか。
 ・どの程度の規模、コスト(労力)が必要か。
 ・本当に考えたサービスが必要か?等々。
◯行動
 思考したことを実行する。最も大事である。

次にエンジニアである古橋さんです。エンジニアの仕事は、ITの力を使い、サービスを作っていくことです。古橋さんは、そのサービスを作っていく上でどのようなことが大切と考えるかが、カードから分かってきますね。 「偶発性」が入っていることが興味深いですね。様々なサービスの開発秘話を見ると、たまたまやっていたことや、たまたま感じたことから生まれたものが多いような気もします。普段の生活の中の偶発的なことに注目することがエンジニアにとって大切なことの1つなのかもしれませんね。

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4. 松浦

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最後に、私、松浦のカードについてです。

アルバイトという形で開発業務に携わっていますが、作業をしていると様々な課題に直面します。それの解決をするにあたって、ごり押しをすることもできることも多いです。しかし、例えば、保守性や効率、速度などに気を付けて、「工夫」をしながら開発をすることが大切であると思い、「創造性」を選びました。また、私はまだまだ経験が浅いので、普段の業務や課題、その解決の道筋で様々な「発見」があります。それを見逃さずに、自分の体験として積み上げていくことが重要だと考えています。そういった「工夫」や「発見」を繰り返し、スキルやサービスの質、チームや会社が「変化」をしていくことが、働くことの1つの側面だと思います。そして、働く上でのモチベーションが「喜び」であると思います。例えば、製品に対する感謝や、上司やチームメンバーからの感謝などです。もちろん、自分から相手に喜びを与えることも忘れてはいけないと思います。最後に、これら4つの要素がある環境でも、そこが自分にとって居心地の悪い場所であれば、逆に不健康である気がします。今までのアルバイトでも「心地良さ」があった場所の方が、長く続けられていることも、このカードを選んだ理由の一つです。

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まとめ

今回、Wevox Values Cardをプレイしてみて、自己分析ができ、また、他のメンバーの考え方を知ることもでき、とても満足に感じました。 またいつか、遊んでみたときに、自分の考えや、周りの価値観がどのように変わるのかも気になるところです。 Wevox Values Card Onlineでしたら、無料で体験ができるのも魅力の1つだと思います。(2020/9/10現在)

テレワーク中の方は、オンライン版で、オフィス勤務が始まっている方は通常のカード版で、価値観カードで遊んでみると様々な発見があって、楽しめると思います。 ぜひプレイしてみてはいかがですか。

【ロシアIT】ロシア人によって作られた有名ソフトウェアをまとめてみた 第二弾

皆さん、こんにちは。テクノソリューションです。

以前、ロシア人によって作られた有名ソフトウェアをまとめました。

technosolution.hatenablog.com

今回は、その第二弾として、3つ程ロシア産のソフトウェアやアプリケーションについてまとめていきたいと思います。

Evernote

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Evernote
(引用:https://evernote.com/intl/jp

まずは、世界的に有名なメモアプリ「Evernote」です。Evernoteアメリカの企業ですが、創業者のステパン・パチコフ(Степан Пачиков)は旧ソ連出身のエンジニアです。

ステパンは、ノヴォシビルスク国立大学 (Новосибирский Государственный Университет)、トビリシ国立大学 (Тбилисский Государственный Университет)(ジョージア)で応用経済学の学位を取得後、モスクワ国立大学 (Московский Государственный Университет) で応用経済学・数理経済学の博士号を取得しました。 大学院卒業後は、ParaGraphというApple Newton向けの手書きメモアプリを作る会社に就職し、1992年にシリコンバレー支社を立ち上げ、渡米しました。その後、2002年にステパンが立ち上げた企業がEvernoteです。

Evernoteは、ステパンの「記憶を忘れずに留めておきたい」という思いから生まれたサービスです。現在もサービスは成長を続けており、2億2500万人ものユーザーに利用されています。

ITが発達するとともに、情報量もどんどん増えています。膨大な情報をまとめて、個人でもチームでも必要な情報を管理するためには、もってこいのサービスではないでしょうか。

FaceApp

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FaceApp
(引用:https://www.faceapp.com/

次は、スマートフォン向けアプリの「Face App」です。 深層学習を用いて写真を加工する「ディープフェイク」と呼ばれるAI技術によって、対象となる人物の写真を、性別を入れ替えたものや、年をとったもの、若返ったものに加工することができます。

FaceAppは、ヤロスラフ・ゴンチャロフ (Ярослав Гончаров) によって開発されました。ヤロスラフは、サンクトペテルブルク国立大学 (Санкт-Петербургский Государственный Университет) の数理工学科の出身です。学部2年からエンジニアとして働き始め、大学卒業後は、ロシアの有名なアプリ開発会社のSPB Softwareや、Microsoft、Yandexで様々な開発に携わったそうです。2011年にヤロスラフが働いていたSPB SoftwareがYandexに買収された際、自分の会社を作ることを決意し、2014年にWireless Labを立ち上げました。

起業3年後に、8ヶ月の期間をかけて開発したアプリがFaceAppです。リリースしてから2年後(2019年)に、FaceAppは世界的に話題になりました。現在、世界154の国々でアプリが利用されているそうです。

AIの発展によって、FaceAppもどんどん進化をしていくと思います。今後の動向に目が離せないですね。

Star Walk 2

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Star Walk 2
(引用:https://starwalk.space/ja

最後に、スマホ向けアプリの「Star Walk 2」です。 Star Walk 2は、AR技術を用いて、星座や惑星、人工衛星などの夜空を観察することができる教育向けアプリケーションです。

このアプリは、Vito Technologyというソフトウェア会社によって開発されました。現在は、ロシア・アメリカ・ドイツに拠点を持っていますが、元々はシベリアにあるロシア第三の都市ノヴォシビルスクから始まった企業です。

technosolution.hatenablog.com

Vito Technology は、Star Walk 2以外にも、太陽系について学べるSolar Walk 2、子供向け教育アプリStar Walk Kidsなどもリリースしています。また、多くのアプリがそのコンセプトや、デザインなどが評価され、様々な賞を受賞しています。

年齢を重ねると、夜空を見上げる機会も少なくなると思いますが、Star Walk 2を使って、星の観察をしてみるのもいいかもしれませんね。

まとめ

人気なサービスや、アプリの中にも意外とロシア生まれのものがあることがわかってのではないでしょうか。

今後も、ロシア人や旧ソ連圏で開発されたソフトウェアを見つけましたら、紹介していくつもりです!よろしくお願いいたします。


参考サイト

【ロシアIT】なぜロシアでAI開発が盛んなのか考察してみた (後半)

前半

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この記事の後半の内容です。

ロシアのAIサービス

ここまで、ロシアに高度なAI技術ある理由を考察していきましたが、実際にはどのようなサービスや成果があるのかを見ていきたいと思います。

・ヤンデックス (Яндекс/Yandex)

ヤンデックスは、ロシア版Googleとも言われる巨大IT企業です。ヤンデックスの提供する検索エンジンは、旧ソ連圏を中心に人気で、ロシアでのシェア率は約50%ほどです[6]。 検索エンジン以外にも、様々な分野のサービスを提供しており、AIの研究開発も盛んです。例えば、PaaSであるYandex Cloud (Яндекс Облако)では、下記のようなサービスが提供されています。

Yandex Specchkit 音声の自動生成・音声認識サービス Yandex Translate 自動翻訳サービス Yandex Vision 画像認識サービス

さらに、自動操縦車の研究も行っており、スコルコヴォ内の道路で運転テストが行われているそうです[7]。

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スコルコボでのヤンデックスの無人運転実験
(引用:https://taxi.yandex.ru/blog/bespilotnik-v-skolkovo

・NtechLab

NtechLabは、顔認識アルゴリズムを研究しているスタートアップ企業です。NtechLabの提供する顔認識アルゴリズムの精度はかなり高く、2017年にはGoogleを抜いた[8]と話題になりました。 現在でも、米国情報高等研究開発活動 (IARPA: Intelligence Advanced Research Projects Activit) では1番目、Amazonでは3番目に高いベンチマークスコアを出していると評価されています。 “FindFace”と呼ばれるソフトウェア開発キットや、動画解析・顔認証ソフトウェア “FindFace Security” を提供しています。2018年に開催されたFIFAワールドカップ ロシアでは製品が実際に利用されました。訪問者、約200万人の顔を解析したそうなのですが、顔の認識にかかった時間は約2秒、予測精度は99.4%とかなり良い結果となっています。[9]

・Mivar (Мивар)

Mivarは、主に自然言語処理について研究開発をしている企業です。 Mivarとは、“Multidimensional Informational Variable Adaptive Reality”、つまり、「多次元情報的な可変適応現実」 の略で、社名であるとともに、独自アルゴリズムの名称です。簡単にアルゴリズムを説明すると、目的・特徴・関係の3次元空間を利用した予測をするモデルのことです[10]。 Mivarでは主に、文章の意味や感情等を読み取るアルゴリズムを開発しています。製品としては、Mivar-based approachを用いたナレッジモデリング構築ソフトウェア “Wi!Mi!” や、自然言語処理・セマンティック分析プラットフォーム “Tel!Mi” などを提供しています。


言語はロシア語のみに対応ですが、以下のサイトから簡単なロシアのAI市場マップを見ることができます。

Карта российского рынка искуссвеного интеллекта

Mail.ruグループや、Avitoなどロシアを代表する大手IT企業から、様々なイノベーションに取り組むスタートアップなど、多くの企業が人工知能の研究開発に取り組んでいることがわかると思います。 企業ページによっては、英語対応のものもあるので、どのようなサービスがロシアにあるのか、気になる方は見てみてはいかがですか。

まとめ

元々ある、高い数学力や高度な教育環境、国による政策などから、ロシアの高度なAI技術は支えられていることがわかったのではないでしょうか。

教育・ITのエコシステムが整備されているため、レベルの高い学生や若い研究者・開発者の育成がされている点は、特に注目すべき点だと思います。

日本も、数学力は高く、研究開発の質も良いと思います。しかし、プログラミング・IT教育の遅れや、高度人材の減少等、「教育」という面においては、ロシアに遅れを取っている印象があります。

日本が抱えるその社会的課題を、ロシアと協力しながら解決していけるよう、今後も頑張っていきます。

参考サイト

[6]Mobile Search Engine Market Share Russian Federation
[7]Беспилотник на дорогах Сколково
[8]Russia No. 1 In Facial Recognition, According To Official Washington Spycraft Techies
[9]VIDEO ANALYTICSAT FIFA 2018
[10]Mivar-based technology

【ロシアIT】なぜロシアでAI開発が盛んなのか考察してみた (前半)

皆さん、こんにちは。テクノソリューションです。

最近、「AI」という言葉を聞かない日がないほど、AIが一般的になったと思います。 スマホ内のAIアシスタントや、スマートスピーカー、他には画像認識アプリなど、いつのまにかAIに囲まれた環境になっていましたね。

最近では、FaceAppという画像加工アプリが人気なようですが、実はこのアプリ、ロシア製だということを知っていましたか? 他のロシア発のAIの中にも、世界的な評価を受けているものが多いです。

では、なぜロシアのAI技術は優れていると言われるのでしょうか。このブログで、その理由を考察していきたいと思います。

ロシアAIの現状

ロシアAIの現状から見てみましょう。まずは、海外とロシアの比較です。

 現在、米中がAI技術競争の首位を争っていますが、ロシアはどうでしょうか。 世界的なAIカンファレンスの「神経情報処理システム学会(Neural Information Processing Systems: NeurIPS)」と「機械学習に関する国際会議(International Conference on Machine Learning: ICML)」の分析に従い作成されたランキング[1]によると、ロシアは、2019年にAI領域で活躍する地域ランキングと、国ランキングでそれぞれ、11位、18位というスコアをとっています。また、企業ランキングでは、検索エンジンを提供する「Yandex」が世界第12位でした。他には、ロシアの軍事AI技術がアメリカのものを抜かしたかもしれない[2]というニュースもあります。記事によると、2019年現在、アメリカは自動操縦の戦車や武器の開発をしているなか、ロシアはすでに自動戦車の実験をしており、また、人工知能を搭載した原子力潜水艦の開発を進めているところであるそうです。

 次に、ロシア国内についてです。プーチン大統領が2017年に学校に向けて「AIの分野でリーダーになれる者が世界のリーダーになれる」と発言[3]したことから分かる通り、人工知能開発へ前向きな姿勢がわかります。2019年10月には、「2030年までの国内AI成長戦略」を発布[4]しました。そのため、今後の人工知能に関する研究開発へのさらなる支援が期待できます。

 これらのことから、ロシアのAI技術に注目する理由がわかってきたのではないでしょうか。 では、なぜロシア人工知能に高いポテンシャルがあるのでしょうか。その理由は、「高い数学・教育レベル」と「政府による強力な支援」の2つが主にあると考えます。

数学とIT教育エコシステム

 まずは、ロシアは伝統的に数学に強い国であることが、優れた人工知能技術の1つ目の理由だと思います。高校生を対象にした「世界数学オリンピック (International Mathematics Olympic: IMO)」での金メダル獲得枚数は、ソ連・ロシア合わせて、計176枚で、世界1位です[5]。また、アメリカのクレイ数学研究所が掲げるミレニアム懸賞問題の1つ、「ポアンカレ予想」を証明したグレゴリー・ペレルマン (Григорий Перельман)もロシア人です。さらに、現代統計学を作り上げたアンドレイ・コルモゴロフ (Андрей Колмогоров)や、確率論・解析学で活躍したアンドレイ・マルコフ (Андрей Марков)など、統計学や確率論の教授が多い傾向にあります。

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 IT教育エコシステムが整っていることが2つ目の理由だと考えます。ロシアでは、小学生からIT教育が始まります。リテラシーからプログラミングやアルゴリズムなど技術的なことまで幅広い分野の学習しています。大学受験でも情報系の学部に入るためには、情報科学の試験を受けなければなりません。このように、教育機関のIT教育基盤が十分に構築されています。さらに、政府系のイノベーション機関を中心とし、学術機関・研究機関・一般企業をつなぎあわせるITエコシステムが完成されています。そのため、学校や大学で研究したことをすぐに、一般向けのサービスとして活用することができます。

technosolution.hatenablog.com

 このように伝統的に数学が得意であることや、ITエコシステムが整理されていることが、レベルの高いAIの研究開発を推し進め、発展させていくことに繋がっているのではないでしょうか。

政府によるIT・スタートアップ支援

 教育・学術的な理由以外にも、ロシアでAI開発が盛んな理由があります。それは、政府による支援です。例えば、ロシアにはITスタートアップへ資金や、オフィス、コンサル、開発等の援助をする国立の施設が多くあります。その中でも特に大きいものが、モスクワにある「スコルコヴォ (Сколково)」です。スコルコヴォは、ロシア版シリコンバレーとも言われる場所で、研究機関、大学、インキュベーション施設等が揃う、巨大なIT都市です。スコルコヴォの他にも、各州や地域には「テクノパーク (Технопарк)」と呼ばれるイノベーションセンターがあり、アクセラレーション、インキュベーションサービスなどを提供しています。

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スコルコボ (Сколково)
(引用:https://old.sk.ru/news/b/news/archive/2017/03/20/ic-skolkovo-priznan-odnim-iz-luchshih-futuristicheskih-megaproektov-goda.aspx

 これらのイノベーション施設を裏で支えるのが、国主導のデジタル経済戦略です。国際競争力の強化を目的に「IT教育」、「インフラの整備」、「標準化・規制」の3つに力を入れ、資金の支援や法整備をし、強力なエコシステムの開発を推し進めています。そのエコシステムの中では、産官学の間で技術や人材等の横断が常に起こっており、研究機関の最新の結果を製品に利用したり、専門とは違う技術に容易にアクセスできたりすることが可能です。

 これらの国によるイノベーション施設やIT戦略も、ロシアのAI技術のレベルをお仕上げている要因の1つであると思います。


後半へつづく


参考資料

[1] AI Research Rankings 2019: Insights from NeurIPS and ICML, Leading AI Conferences
[2]Commentary: Are China, Russia winning the AI arms race?
[3]ロシア・プーチン大統領、AI技術力の強化を主張:2030年までに人間の知的活動と同等に
[4]Путин утвердил стратегию развития искусственного интеллекта до 2030 года
[5]International Mathematical Olympiad - Results

【アプリ開発】アルバイトを通して学んだこと

みなさんこんにちは。テクノソリューションの田中です。

私はこれまで学業と並行してアルバイトの方をさせて頂いていましたが、後期からは学校の方も比較的忙しくなるため、この度7月末でまでの契約とさせて頂きました。 今回は長いようで短かったこのアルバイト期間を振り返り、記事とさせて頂きます。

テクノのバイトを通して感じたこと

私は前職でもフルリモートでプログラムを書くエンジニアをしていましたが、動くコードと製品としてのコードの違いをテクノソリューションでは特に感じました。国からの助成金や企業様からの依頼ということで当然のことなのかも知れませんが、コードの規則や要件定義との照らし合わせ、複数回に及ぶ実証テストなど、品質へのこだわりは非常に見習うべきところが多かったです。

開発を通して学んだこと

開発ではC#やXamarin.Formsなどを扱っていましたが、正直あまり経験がなかったので、常に調べ、学習しながらタスクをこなしていました。その中でも、分からないことはすぐに聞く習慣を付けて、社員の皆さんにはタスク内容ややり方をこと細かに説明して頂きました。自分が長時間悩んで分からなかったことでも、先輩方に聞けば一瞬で解決するということは日常茶飯事なので、そこをしっかり割り切れたのは良かったと思います。

テレワークについて

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私のような地方学生にとってこのようなテレワークでのアルバイトは非常に貴重です。コロナウイルスの影響でテレワークを導入する企業が増えたとはいえ、まだまだフルリモートとはいかない中で臨機応変に対応して下さり非常に助かりました。遠隔でも学業と両立させながら、チャットやビデオ通話を通じてタイムラグなく作業できる環境は今後も貴重になってくると思うのでぜひ続けてほしいです。

まとめ

とあるLT大会で坂口さんと知り合い、始まった関係ですが、雇用体系や予定変更など臨機応変に対応頂いて本当に感謝しています。今後に繋がる経験をたくさんさせていただきましたので、それらをもっと活かしつつ伸ばしつつ、また今のプロジェクト以外にも関われる機会がありましたら、より成長した姿をお見せしたいと思います。