【ロシアIT】 ロシアITの特徴について解説します!
皆さん、こんにちは。 テクノソリューションです。
皆さんは、ITが進んでいる国といったらどこを思い浮かべますか? シリコンバレーがあるアメリカ、オフショア大国インド、成長著しい中国などでしょうか?
実は、それらに負けず劣らずのポテンシャルを秘めている国の1つが、ロシアなのです。 それでは、ロシアITにはどのような特徴があるのかを、説明していきたいと思います。
高い論理的思考力
ロシアの技術者は、数学およびアルゴリズムがかなり得意です。 元々、自然科学分野には強く、その伝統がITにも引き継がれているようです。
海外の競技プログラミングサイト「Hacker Rank」の、分野別ランキングでは、ロシアは堂々の1位でした。
また、世界的に有名な競技プログラミング選手である コロトケビチ ゲナディ氏 (Короткевич Геннадий) はロシアの大学生です(出身はベラルーシ)。
現在、この論理的思考力は、プログラミングだけでなく、人工知能分野での研究開発にたいへん役立っています。 実際、ロシアには良質なAIサービスが多数存在しています。例えば、
- 「VisionLabs」:画像認識・顔認証
- 「N-Tech.Lab」:顔認証
- 「Cubic.ai」:音声認識・自然言語処理
などがいい例です。
このように、「高い論理的思考力をもったエンジニアが多い!」というのがロシアITの特徴の1つです。
充実した教育環境
2020年度から日本の小学校でも、ブログラミング教育が必修となりました。しかし、ロシアでは約10年ほど前から、小学校〜高校まで、情報科学 (Информатика) が必修科目となっています。 学習内容も充実しており、プログラミングやアルゴリズム学者はもちろんのこと、インターネットの仕組みやRSQLの仕組み、3Dモデルの扱い方なども幅広く学んでいます。
大学では、一般企業やインキュベーター、アクセラレーターとのつながりが強く、ピッチコンテストや、学生起業なども盛んです。 また、コンピュータサイエンス学部に所属する学生の卒業課題が、IT企業でのインターンシップであることも珍しくありません。
ロシアでは、小学校〜大学までの教育機関以外にも、民間企業によるIT教育が盛んです。 例えば、ロシアの大手IT会社「Yandex」は、ITスクールを学生向けに無料で提供しています。
このように、ITの教育環境がしっかりと整備されていることが、ロシアITの2つめの特徴です。
国家によるデジタル戦略
自然エネルギー(石油・石炭)に依存した経済構造から脱却すべく、ロシアは積極的なデジタル戦略を推し進めています。 「ソフトウェアの輸出 No.1」を目指しており、ITスタートアップの起業支援政策や、技術伝承政策などが充実しています。
また、ロシア版シリコンバレーとして有名な「スコルコボ (Сколково)」(モスクワ市)や、広大な原野から開墾して作り上げたIT都市「イノポリス (Иннополис)」(カザン)、筑波学園都市(茨城県筑波市)のモデルとなった研究学園都市「アカデムゴロドク (Академгородок)」(ノボシビルスク市)などをはじめとした国立研究施設は、ロシア各地に点在しています。
このように、国家によるデジタル戦略に力が入っているのも、ロシアITの特質すべき点です。
まとめ
「論理的思考力」・「教育制度」・「デジタル戦略」が、ロシアITの主な特徴です。 もちろん、ロシアITにも、この記事で書いたような優れた面ばかりがあるわけではありません。日本のIT事情と同じように、いくつもの課題もあります。しかし、日本とロシアで助け合うことができたら、お互いの強みを生かしつつ、課題を克服できると思います。
私たち、テクノソリューションでは、ロシアITの教育やさまざまなITサービスを、日本市場で展開する活動をしています。 今後、日露双方が「Win-Win」となれるような新しいソリューションを創出していきたいと思います。
テクノソリューションの今後の活動にご期待ください!