【コロナウイルス】ロシアテック業界のコロナウイルス対策まとめ

※このブログではCOVID-19(新型コロナウイルス)に関する内容が含まれています。

みなさん、こんにちは。テクノソリューションです。

コロナ禍の今、世界の様々な企業がワクチンの開発や、医療機器の支援、感染モデルの分析などについて取り組んでいます。

ロシアのテック企業も、例外ではなく多数の企業がこの危機を乗り越えようと、研究開発などに取り組んでいます。

今回のブログでは、ロシアのIT業界が新型コロナウイルスに対してどのように挑んでいるのかを紹介していきます。

IT

Yandex

Yandex (Яндекс)は、ロシアとその周辺諸国向けの検索エンジンを提供している会社です。Yandexは、ロシア、そして世界の感染者数を表示する地図の提供をしています。

この地図には新規感染者数、死亡者数、回復者数などがリアルタイムに表示されます。

Credentia

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引用:https://credentia.ru/

Credentiaは、法的に認められたデジタル書類の作成、発行、保存などを手掛ける企業です。現在は、HygieneGapというQRコードを使ったデジタルの健康状態証明書を提供しており、自身の体調の証明などに利用することが可能です。

Mepidemics

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Mepidemicsのアプリと専用デバイス
(引用:https://ru.mepidemics.com/

Mepidemicsは、オフィスなどの部屋を監視し、コロナウイルス感染の危険がないか知らせてくれるアプリケーションです。 MepidemicsはGPSではなく、専用の小型機械を利用して周りの状況を把握します。また、集められたデータは第三者に送信されることはなく、その点についても安心できます。

BioTech

Medical Biological Union

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引用:https://mbunion.com/

Medical Biological Union (Медико-Биологический Союз)は、バイオ・医療業界で様々な研究開発を行う会社です。特に診断学に強みがあります。 Medical Biological Unionは、喉や鼻の粘液からコロナウイルスに感染したかを15分ほど分析できる、高速検査キットを開発しました。

SistemaBioTech

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引用:http://sistemabiotech.com/

SistemaBioTech (Система-Биотех) も、コロナウイルス検査キットを開発した会社です。検査結果は、2時間ほどで知ることができます。90%~95%というかなり高い割合で正確な結果を得られるそうです。

National BioService

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引用:http://www.nbioservice.com/en/

National BioService (Национальный БиоСервис)は、ロシアにおけるバイオテクノロジーのインフラを目指す企業です。バイオテクノロジー分野における研究、開発、分析や、研究用の道具や製品の開発をしています。コロナ禍の現在は、ワクチンやテストといった研究を加速させる製品やシステムの提供をおこなっています。

AI

ズベルバンク

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引用:https://www.sberbank.ru/ru/person

ズベルバンク (Сбербанк)は、ロシアの最大手銀行です。ズベルバンクは、MedTechスタートアップ DOCDOCと協力し、オンライン検査を提供しています。また、数学的モデルを活用し、コロナウイルスの感染拡大を予想するAIを開発しました。

Gero

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引用:https://gero.ai/

Geroは、薬開発を支援するAIサービスを提供する企業です。 コロナウイルスに対しても、上記のプラットフォームを利用し解析、新薬の模索をしています。その結果、ウイルスに効き目のある可能性をもった新薬を開発することができたそうです。現在は、新薬の臨床実験等を行っています。

VisionLabs

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引用:https://visionlabs.ai/

VisionLabsは、画像処理やコンピュータービジョンといった分野の研究開発をしているロシアの企業です。 VisionLabsが開発した「VisionLabs TERMO」は、体温計を直に使うことなく体温を測ることができるプラットフォームです。最大で40人まで同時に体温を測ることができ、誤差はだいたい0.2℃ほどだそうです。

まとめ

ロシアでは、このように多くの企業がコロナウイルスに対抗すべく新しいサービスや製品の研究開発を進めています。

これらのサービスの中から、現状を打破するサービスや製品が現れると良いですね。 ここで紹介しきれなかった企業もまだ多いので、今後、他の企業についても紹介していきたいと思います。

参考サイト